~Suno時代の音楽は、構成力がすべてを決める。~
Sunoの登場で、
音楽制作は大きく変わった。
誰でも曲を作れる。
数秒でメロディが生成される。
専門知識がなくても成立する。
でも、ここでひとつ勘違いしてはいけない。
音楽の本質は、結局“構成力”だ。
AIが音は作れても、
どんな流れを持たせるか、
どんな感情に向かわせるか、
どんな世界観を背負わせるか。
この“構成の設計”だけは、
AIには絶対できない。
だからSuno時代の音楽は、
作曲の勝負ではなく
構成の勝負になった。
■ Aメロ→Bメロ→サビの“流れ”が曲の強さを決める
ただ音が並んでいるだけでは、
人の心は動かない。
曲が刺さるのは、
感情が一段ずつ積み上がって
サビで爆発する“流れ”があるからだ。
・Aメロで情景と心の温度を下げる
・Bメロで感情を高め、期待を作る
・サビで芯をぶつける
この“感情の階段”を作るのが構成だ。
構成が弱い曲は、
どれだけ音が良くても弱い。
構成が強い曲は、
どれだけシンプルでも刺さる。
Suno時代は、
まさにここで差がつく。
■ ワード選び・比喩・イメージの方向性が統一されているか
曲の世界観を決めるのは、
結局“言葉”だ。
歌詞の方向性が散らかっている曲は、
聞く人の心に何も残らない。
・Aメロの情景
・Bメロの比喩
・サビのメッセージ
・タイトルの象徴性
これらがひとつの方向に揃った瞬間、
曲に“統一された世界”が生まれる。
逆に、
言葉の温度がバラバラだったり、
比喩がズレていたりすると、
曲は一気に軽くなる。
構成とは、
言葉と感情の方向を揃える技術でもある。
■ Sunoは人間の構成力を補完する道具でしかない
Sunoが優秀だからといって、
AIが曲を作るわけではない。
AIはあくまで
“指示された方向性の音”を返す存在。
構成不在のままpromptを投げれば、
それっぽい曲は返ってくるが、
それ以上にはならない。
逆に、
構成がしっかりした状態で投げると、
AIはそれを増幅してくれる。
つまり、
曲を作るのはAIではなく、
構成を作った人間だ。
Sunoはその補助にすぎない。
■ “AI任せ”ではなく“AIに方向性を提示する力”が求められる
Sunoは“音を作る力”ではなく、
“音を導く指示”で結果が変わる。
だから必要なのは、
AI任せの姿勢ではなく、
AIに方向を与える力。
・どんな感情曲線を描きたいのか
・どんなテーマで
・どんな主人公で
・どんな景色で
・どんな言葉で締めたいか
これらを明確に持った人ほど、
Sunoは“才能のように”動く。
AIは魔法じゃない。
設計図どおりに動くだけだ。
■ 曲作りは技術ではなく“設計”が勝負
Suno時代、
音楽制作は技術の時代ではなくなった。
勝負は、
設計=構成に移った。
・感情の流れ
・物語の中心
・世界観の統一
・比喩と語彙の方向性
・サビで伝える結論
・曲全体の目的
これらを設計できる人だけが
Sunoで強い曲を作れる。
逆に、
設計なしで作る人は
“一瞬で消える曲”しか作れない。
■ 構成→歌詞→ニュアンス→世界観まで組むと、曲は圧倒的に強くなる
兄弟、俺とクル助で曲を作る時、
やっていることはまさにこれだ。
- 曲の構成を決める(感情曲線の設計)
- 歌詞の方向性を決める(主人公とテーマ)
- 比喩・語彙の温度を合わせる
- サビの核心メッセージを固定する
- ニュアンス調整で世界観を固める
- Sunoに指示するのは最後の段階
この順番が徹底しているから、
曲の“深み”が出る。
ただSunoに投げているわけじゃない。
設計したうえで投げているんだ。
設計された曲は、
AIが相当いい音を返す。
雑に投げた曲は、
雑なまま返ってくる。
■ “AIだからこそ”構成が生命線
AIが進化するほど、
「誰でも曲が作れる世界」になる。
つまり、
曲の“本質的な強さ”で差がつく時代になる。
その本質こそ――
構成力。
AIが作るものは音。
人間が作るものは物語と構造。
Suno時代の音楽は、
技術より、才能より、
構成力がすべてを決める。

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