~AI時代に増えたのは、スキルじゃなく迷いだった。~
AIでスキルは、驚くほど簡単に手に入るようになった。
文章、画像、動画、音楽。
少し触れば、誰でもそれなりの形が出る。
でも同時に、
もう一つ確実に増えたものがある。
迷いだ。
■ 何をやるか分からない人が、明らかに増えた
最近、こんな状態の人が本当に多い。
・何をやればいいか分からない
・選択肢が多すぎて決められない
・全部できそうで、逆に動けない
昔は、ここまで迷う人は少なかった。
なぜなら、出来ること自体が少なかったからだ。
制限があったから、
人は自然と一つを選べた。
でも今は違う。
AIによって、
出来ない理由が消えた。
その結果、
「じゃあ、何をやる?」
という問いだけが、重く残った。
■ 選択肢=自由、ではない
よく言われる。
「選択肢が多いのは良いことだ」
「自由になった証拠だ」
でも実際は、
選択肢が多すぎると、人は動けなくなる。
・どれが正解か
・どれが無駄じゃないか
・後悔しないのはどれか
考えれば考えるほど、
決断は遠のく。
自由とは、
選べることじゃない。
選べる状態で、決められることだ。
■ 迷いは、情報量に比例する
迷っている人ほど、
実はめちゃくちゃ勉強している。
・ノウハウを集め
・比較記事を読み
・成功例を追い
・失敗談もチェックする
でもその努力が、
逆に迷いを増やす。
情報が増えるほど、
選択肢が増え、
決断が難しくなる。
これは怠惰じゃない。
情報過多による思考停止だ。
■ 方向性がないと、AIは“毒”になる
ここが、AI時代の一番怖いところだ。
方向性がないままAIを使うと、
こうなる。
・今日は動画
・明日は文章
・次は音楽
・また別のこと
全部それっぽく出来る。
でも、何一つ積み上がらない。
AIは加速装置だ。
でも、進む方向が決まっていないと、
迷子を高速化する装置になる。
■ 迷っている時間が、一番の損失
正直に言う。
AI時代において、
一番もったいないのは失敗じゃない。
迷っている時間だ。
・何も出していない
・何も検証していない
・何も変わっていない
この状態が続くほど、
時間だけが消えていく。
失敗は、
次の一手を教えてくれる。
でも迷いは、
何も残さない。
■ 正解は要らない。“仮の軸”でいい
多くの人が勘違いしている。
「正しい方向性を決めてから動こう」
「失敗しない軸を見つけてから始めよう」
でもそれは、
永遠に動けない思考だ。
必要なのは、
正解の軸じゃない。仮の軸だ。
・今はこれをやる
・違ったら変える
・ダメなら捨てる
この前提でいい。
仮でも、
方向が決まった瞬間、
行動は一気に軽くなる。
■ 軸は“決めるもの”であって、“見つかるもの”じゃない
ここも大事だ。
軸は、
どこかに落ちているものじゃない。
決めるものだ。
やってみて、
ズレを感じて、
修正して、
また決め直す。
この繰り返しでしか、
本物の軸は出来ない。
最初からピタッと合う軸なんて、
存在しない。
■ AI時代に必要なのは、迷わない人間じゃない
誤解しないでほしい。
必要なのは、
迷わない人間じゃない。
迷っても、決められる人間だ。
・迷う
・仮で決める
・動く
・修正する
このサイクルを回せるかどうか。
AIは、
このサイクルを加速させる道具だ。
■ 結論:スキルより、方向性の方が価値がある
AI時代に増えたのは、
スキルじゃない。
迷いだ。
だからこそ、
今一番価値があるのは、
スキルでも才能でもない。
仮でもいいから、方向を決める力。
それさえあれば、
AIは最強の味方になる。
■ 今日、やるべきことは一つだけ
情報を集めるのをやめろ。
正解を探すのをやめろ。
今日やるべきことは、
たった一つ。
「今月は、これだけやる」と決めろ。
それが仮でも、
それが間違っていてもいい。
迷い続けるより、
100倍マシだ。
AI時代は、
決めた人から前に進む。
静かに、でも確実に。

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